オンライントレード
オンライントレードの注意点
いいことづくめのオンライントレードですが、いくつか注意しておかなければならないこともあります。
まず、やりがちなミスとして誤発注があげられます。銘柄を間違える、売りたいのに買い注文を出してしまう、数量を間違えるなど、誤発注にもいろいろありますが、証券会社のコンピュータに直結し、注文が即座に反映されるオンライントレードでは、誰かが注文を復唱して確認してくれるなんてことはありません。間違った注文が約定してしまったら、手数料や決済損も勉強代だと考えて、ポジションを解消するべきです。
また、ネットやパソコンがトラブルに見舞われた際に相場が急変すると、思わぬ損失を被る恐れもあります。オンライントレードは数字だけの取引なので現実感が乏しくなり、ミスを起こしがちにもなるのです。万が一に備えて、コールセンターの電話番号をすぐわかる場所に控えておけば安心でしょう。
当然のことですが、取引画面へのログインIDやパスワードも、悪意の第三者に知られないよう厳重に管理する必要があります。
誤発注
100株でいいところを桁を問違え1000株と入力してしまうなどがあります。
銀行からの自動引き落としサービス※に申し込んでいるとそのまま約定して、その分支払うことになります。
差金決済ができない
同じ銘柄を同日に買って、売って、買い戻しをすると差金決済にあたり、買い戻し分の代金が別途請求されます。
差金決済とは、売却した資金の差額を生かしての取引のことで、FXや信用取引ではできますが、株の現物取引※では禁止されています。
デイトレードとは
「デイトレード」とは、1日に何度も株の売買を行うことから、「日計り」とも呼ばれます。このデイトレードを専門で行っている個人投資家が「デイトレーダー」と呼ばれる人々です。
実はデイトレーダーの7割は損をしている!
株売買手数料の安いネット取引が普及したことにより、個人投資家の裾野は大きく広がりました。その先端を走っているのがデイトレーダー。最近では、デイトレーダー向けに端末や通信設備を提供する、デイトレーティング会社まで出現しています。
しかし、意外にもデイトレーダーの7割は儲かっていないのが現状とか・・・。その最大の理由は、株式投資のしくみそのものが長期投資に適したものだからというところにあるでしょう。
企業の成長に伴って株の価値も上がる、というのが株の世界の基本です。1日のなかで売ったり買ったりを繰り返すデイトレードは、企業の実態を無視している分だけリスクも高いということが言えます。
また、株式投資では、100万円で買って101万円で売った場合に、差額の1万円だけ受け取るというような「差金決済」は認められていません。ですから、デイトレードをするとなると、頻繁に取引口座から出金の手続きをとったり、資金を追加で振り込んだりしなければなりません。
少しでもこうした手間を省くため、ほとんどのデイトレーダーが信用取引を駆使して株の売買を行っています。リスクと真っ向から勝負する覚悟がないと、デイトレーダーで儲けることはできないのです。
本家本元の機関投資家でも、利益を生み続けるのが難しいのが株の世界です。どっぷり浸かることなく、余裕を持って楽しむのが一番賢いやり方かもしれません。