株のやり方や株の仕組みを初心者にもわかりやすく解説♪

株のやり方を基礎から解説!株初心者の方にもわかりやすく株の仕組みなど株のすべてがわかるアカデミーです!

株とは?今さら聞けない「株式投資」

株とは?今さら聞けない「株式投資」

株とは何?

株式投資を始めるにあたっては、まず「そもそも株とは何か?」ということを理解する必要があります。

特に株初心者の方は、「株」の持つ役割を理解すると、経済の仕組みが見えてきます。

経済の仕組みが見えてくると株のやり方のコツが見えてきます。

 

これが「株券」だ!

株を買うと、次のような株券(有価証券ともいう)が自分のものになります。持っている株数に応じて配当金をもらえたり、株主優待を受けたりすることができるようになります。

株券は「有価証券」と呼ばれる金銭的な価値のある書類です。

 

株券、有価証券

 

株券、有価証券(裏面)

 

株は何のためにあるの?

株は、株式会社が事業資金を調達するために発行します。

資金調達の方法には、銀行から借り入れる方法と、株を発行して出資を募る方法があります。

株で資金調達すると短期間で高額の資金を集めることができ、また返済の義務がないので会社側にとってのメリットが大きいといえます。

なお、株は「株式市場」というところで取引されています。

 

株式市場

株の起源はオランダ東インド会社

株の始まりについては諸説がありますが、1602年に設立されたオランダ東インド会社がその起源ではないかという説がもっとも有力です。

裕福な商人たちが集まって自分たちで船を建造し、自分たちで胡椒を輸入しようとしたのですが資金が足りませんでした。

そこで「船の建造費を出資してもらう代わりに、事業が成功したら出資額に応じて利益を分配する」というシステムを考え出して出資者を募ることによって、多額の資金調達に成功したのです。

このとき、出資の証明に発行した証券が、初の株券であるといわれています。

 

株で儲ける2つの方法

投資家が株を購入する目的は、金銭的な収益を得ることです。

この収益を得る方法は大きく分けると2つあり、1つは会社からの配当金による収益、もう1つは株を売買する際の売却益(利ざや)による収益です。

 

株主として配当金をもらう

株を購入して株主になると、保有している株数に応じて、会社の利益の一部を受け取ることができます。

これを「配当金(インカムゲイン)」といいます。配当金は年に1~2回払われる「普通配当」、上場や創立何周年かを記念する「記念配当」、一時的に利益が出たときの「特別配当」などがあります。

但し、配当金は会社の業績に応じて、増えたり減ったりします。場合によっては配当金無しということもあります。

なお、配当金を受け取るためには、権利確定日(一般に決算日)までに「株主名簿」に登録されている必要があります。

株を購入して株主になると、保有している株数に応じて、会社の利益の一部を受け取ることがでる配当(インカムゲイン)

 

株を売買した差額による収益を得る

投資家の多くは、株価が安いときに購入して高くなってから売却することで得られる「売却益(キャピタルゲイン、または利ざや)」を目当てに株を購入しています。

株価は日々上下しており、数日も経つと買った株価よりもはるかに高い価格が付いていたり、あるいは安くなったりしています。

株の売買で収益を得るためには、どのタイミングで買うともっとも差額を得られるのか、あるいは株価の暴落に巻き込まれないようにできるのかということを、さまざまな情報をもとに判断して売買を行っていく必要があります。

投資家の多くは、株価が安いときに購入して高くなってから売却することで得られる「売却益(キャピタルゲイン、または利ざや)」を目当てに株を購入しています。

 

株を買えば必ず儲かるというわけではない

株を買ったからといって、必ずしも儲かるというわけではありません。

例えば、配当金を目当てに株を買ったとしても、目的の会社が業績を大きく伸ばさない限り配当金も多くはならないでしょう。

また、株の売却益を目当てにした場合でも、株価が上昇中の株をうまく買えるとは限らず、株価が下落すれば損をすることになります。

株を買うということは、見返りがある分、リスクを負うということを忘れないようにしましょう。

 

株主になるメリットについて

株を買うということは、その会社の株主になるということです。

株主になると、株主総会で経営方針などを決める会議に参加したり、会社が解散したときに財産の一部を受け取れたりする権利を持ちます。

また、会社が株主向けに用意しているさまざまな特典を得ることができます。

 

株主になると得られる3つの権利

株主になることで、その会社に対して「議決権」「残余財産分配請求権」「利益配当請求権」の3つの権利を持つことになります。

議決権

「議決権」は、株主総会に参加して、その会社の取締役や監査役の選任や経営方針などを決める会議に参加できる権利です。

残余財産分配請求権

「残余財産分配請求権」は、会社が倒産してしまった場合に、残った資金を株数に応じて受け取ることができる権利です。

利益配当請求権

「利益配当請求権」は、会社が儲かって利益が出たときに、「配当金」を受け取ることができる権利のことです。配当金は決算を終えて利益と株主が決定してから支払われます。

 

なお、発行済み株式数の一定割合以上を保有する株主は、株主総会の議題の提案や帳簿の閲覧、会社の解散請求などの、実質的に経営に参加できる権利である少数株主権を得られます。

 

「株主優待」でプレゼントがもらえる

株主優待とは、配当とは別に会社から株主に対してプレゼントを贈る制度(各社が個々に取り入れている制度)のことです。

プレゼントとしては、交通機関や買い物で使用できる割引券・観劇チケット、自社製品のギフトなどが一般的です。

景気がよくない時期でもこの株主優待を目当てに株を購入する人も多く、銘柄選びのきっかけや株式購入の動機にもなっています。

但し、すべての会社で株主優待制度を導入しているわけではないため、株主優待を目的に株式を購入する場合は、事前の確認が必要です。

 

株主優待とは、配当とは別に会社から株主に対してプレゼントを贈る制度(各社が個々に取り入れている制度)のことです。

 

「株式分割」で持ち株数が倍になる

1株をいくつかに分割することで、発行済みの株式数を増やすことを「株式分割」といいます。

1株を2株に分割すると、株数が2倍になります。

但し、株数が2倍になると株価は半分になるため、理論的な資産額は変化しません。

会社が株式分割を行う理由は、株の価値を下げる(値段を下げる)ことで個人投資家が買いやすいようにし、流動性を高めるためです。

株式分割を株主の側から見ると、資産価値こそ変化しませんが、配当金が据え置きの場合は株数に応じて配当金が増えるので収益が上がります。

また、株式分割を行う会社は成長力が高いと考えられ、人気が上昇する傾向にあります。

そのため、株式分割が行われると、保有株の資産価値も実質的に上昇することが多いといえます。

 

「株主名簿」に登録されないと「株主」になれない

株を買ってすぐは、証券会社や保管振替機構が株の持ち主を一時的に変更しただけで、まだ正式に株主とはいえません。

証券会社や保管振替機構が株式会社に「○○さんが○株持っています」という連絡をすると、株式会社で管理する「株主名簿」に登録され、そこで初めて株主としての権利を受けられることになります。

なお、株主の変更は決算のタイミングに行われるケースがほとんどですが、株主優待や配当は決算期以外にも行われることがあるので、それらを目的とする場合は権利の確定日に注意する必要があります。

 

株の投資金額と投資スタイルを決める

どういう目的で株を買うのか、どのくらいのお金が使えるのかということは、株式投資を始めるときにあらかじめ決めておきましょう。

これが決まると、口座を開設する証券会社を選んだり、買う銘柄を決めたりするときに役立ちます。

 

自分の投資スタイルを決めよう!

自分で方針を決められない場合や、どんな投資スタイルが合うのかわからない場合は、下記の質問に答えてみましょう。

投資計画1 1日のうち、1時間以上を株の売買に使う時間的余裕がなかなか取れない方だと思う。(Yes・No)

投資計画2 年収の2.5倍以上は貯金がある(Yes・No)

投資計画3 月々の給料から3万円以上は貯金に回している(Yes・No)

投資計画4 一攫千金の大儲けを狙って株を買うのは、どちらかというと危険だと思う(Yes・No)

投資計画5 株主になったら、その成長と成功をずっと応援していきたい会社がある(Yes・No)

 

Yesが3つ以上は長期型

株を長期間保有し、配当金や株主優待を受けて稼いでいくタイプ

 

Noが3つ以上は短期型

短期間で売買を繰り返し、売却益(利ざや)で稼いでいくタイプ

 

株式投資にいくら使えるか計算してみよう!

株式投資にいくら使えるかは「余裕のある現金・預金はいくらあるか」が、まず計算のもとになります。

使ってしまうと生活に困るお金を一攫千金に賭けて投資するようなギャンブルは決してすべきではありません。

また、株式投資による利益が得られなくても、給料や年金などの定期収入で生活には困らないという状況があくまで前提です。

長期型のあなたは・・・ じっくりと腰を据えた長期投資タイプです。

株式投資の長期型の計算式

長期型は4ヵ月分の生活にかかる費用全般で、固定支出(家賃、ローン、教育費、保険料など)と変動支出(光熱費、通信費、医療費、車費、交際費、衣料品費、レジャー費、生活雑貨費、雑費など)を計上します。

 

短期型のあなたは・・・ フットワークを利かせた売買を繰り返す短期決戦型のタイプです。

株式投資の短期型の計算式

短期型は2ヵ月の生活費を計上します。

 

株の買い方・優良株を少額で買う

「株式投資」と聞くと、大金が必要だという印象があります。確かに、一般的に有名企業の株や優良株といわれる株の多くは高額です。

しかし、最近ではそれらの株でさえ少額で購入することができる株式投資があるのです。ここではそれらを簡単に紹介します。

 

なぜ株を買うのに大金が必要なのか

株の売買には、最低限決められた株数で取引を行わないといけないという取り決めがあります。

これを「単元株制度」とい単位は「単元」、1単元が何株かは銘柄ごとに決められています。

例えば、株価が50円の銘柄であっても1単元が5,000株の場合は、その株を買うには50円×5,000株=25万円のお金が必要になるということです。

株の売買には、最低限決められた株数で取引を行わないといけないという取り決めがあります。これを「単元株制度」とい単位は「単元」、1単元が何株かは銘柄ごとに決められています。

1株の価格が安くても1セットの株数が多くなるから高くなるのです。

 

少額のお金で株を買うには?

少額の資金で株式投資を始めるには、1単元が安い株を購入する方法がありますが、これだと銘柄数が非常に限定されます。

そこで1単元に満たない株を売買するための方法を利用するとよいでしょう。

その方法には「ミニ株」「プチ株」「るいとう」などがあります。ここでは簡単にそれらについて解説します。

 

ミニ株

「ミニ株」とは、1単元の10分の1の株数から株を売買できる仕組みのことです。

例えば、1単元が1,000株の銘柄であれば100株から売買できます。

ミニ株は証券会社が保有する株式を個人の投資家に分売するという方法をとっているため、ミニ株を買えるかどうかは証券会社によって異なります。

また、買える銘柄も各社さまざまです。

 

プチ株

「プチ株」とは、1株から売買が可能なカブドットコム証券が独自に提供している投資方法です。

別名「単位未満株取引」といい、ミニ株と同様、証券会社が保有する株式を個人の投資家に分売するという方法をとっています。

ミニ株は引け値のみの取引となりますが、プチ株は1日2回の売買が可能なのも魅力です。

 

るいとう

「るいとう」とは、自分で選んだ銘柄の株を毎月一定額(最低1万円以上1,000円単位)ずつ、買い付けていく投資方法です。

「るいとう」のメリットは、1単元の株数に左右されず、低資金分の株を購入できる点です。

また、株価が高いときには買付数量(購入株)が少なくなり、安いときには買付数量が多くなるため、長期的に見ると平均購入単価が安くなります。

証券取引所に上場されているほとんどの銘柄が取引可能で、証券会社によっては店頭公開株も選択できるところがあります。

 

株を買わない投資方法

少額で投資できるその他の投資方法の1つとして「ポケット株」があります。

ポケット株は、ゴールドマン・サックス・インターナショナルが発行するカバード・ワラントです。カバード・ワラントとは、株式そのものではなく「株を売買する権利」を売買するものです。

取引の値段は銘柄によって異なりますが、おおよそ5,000円程度から投資が可能です。リアルタイムでの売買ができる点も魅力といえます。

 

株の取引はどこで行われているのか

株を売買する場は「株式市場」という言葉で言い表され、証券取引所がその役割を果たしています。

但し、すべての株式が一律の場で取引されているわけではなく、会社の規模や証券取引所の場所によって異なります。

そのため株を買いたい会社がどの「市場」で取引されているのかを把握しておく必要があります。

 

株が取引されるのは発行市場と流通市場

株は、株式会社から発行され、証券会社を通して証券取引所で売買されます。株式会社が株を発行して新たに出資者を募るのが「発行市場」、すでに発行された株式に対して投資家間での売買を行う場が「流通市場」と呼ばれています。

発行市場はマーケット的な市場のことではなく新たな株の発行や出資者を募る段階のことを指します。

一般的に「株式市場」という場合は「流通市場」のことを指します。

株が取引されるのは発行市場と流通市場

 

流通市場の種類

証券取引所は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の全国5ヵ所に設けられており、その中で第一部・第二部、または通常市場という区別があります。

また、その他に東京証券取引所の「マザーズ」、大阪証券取引所の「ヘラクレス」のように上場基準の緩い株式市場を設けて、ベンチャー企業や中小企業に対しても資金調達の場を与えています。

なお、日本では上場市場の中でも東京証券取引所でほとんどの株が売買されており、全株式のおよそ90%にもおよびます。

東京証券取引所  第一部 第二部   マザーズ

大阪証券取引所  第一部 第二部   ヘラクレス

名古屋証券取引所 第一部 第二部   セントレックス

福岡証券取引所  通常市場      Qボート

札幌証券取引所  通常市場      アンビシャス

ジャスダック   店頭市場

 

ベンチャー株はハイリスク・ハイリターン

「マザーズ」「ヘラクレス」など、ベンチャー企業向けの市場に上場する会社の株は、事業が当たれば儲けも大きいので一攫千金を狙う投資家にとってはハイリスク・ハイリターンの投機性の高い株であるといえます。

しかし、会社の歴史や規模が小さい分、不安定要素もあり株価の急落や倒産などで出資金が戻ってこない事態になる可能性もあるため、会社の業績はもちろん目的の会社が属する業界の情報についても敏感にキャッチする必要があります。

 

上場企業を調べる方法

会社名に「株式会社」と付いていても株式市場で株が売買されない株式会社もあります。

また、大企業の株なら買えるかというと、そうではありません。投資家が株を買えるかどうかは、インターネットで簡単に調べることができます。

 

上場企業かどうかを「Yahoo!ファイナンス」で調べる

上場企業を調べる方法

 

 

上場企業かどうかを「Yahoo!ファイナンス」で調べる


会社名に「株式会社」と付いていても株式市場で株が売買されない株式会社もあります。

 

上場企業の証「証券コード」

上場企業には、各証券会社で固有の「証券コード」(銘柄コードともいう)が割り振られます。

株の売買や株取引にまつわる情報収集は、このコードをもとに行うことが多いため、株を売買する際には企業名と一緒に把握しておくとよいでしょう。

 

古くからある会社

証券コード 企業名
7201 日産自動車
7202 いすゞ自動車
7203 トヨタ自動車
7211 三菱自動車
7261 マツダ
7262 ダイハツ工業

 

新興企業

証券コード 企業名
2320 日本ヘラルド映画
2331 綜合警備保障
2656 ベクター
2678 アスクル
2719 キタムラ
2779 三越

 

歴史ある会社でも合併後に再上場したりすると新しい証券コードが割り当てられます。

 

有名企業=上場会社とは限らない

サントリー、出光興産、竹中工務店、ロッテなど、誰もが知っているような有名な会社でも上場していない会社はたくさんあります。

また、朝日・読売・日経などの新聞社、講談社・小学館・文芸春秋などの出版社など、言論の自由や報道の中立性を堅持しなければならない業種では、あえて非上場の道を選んでいるという企業もあります。